カンボジアの方々が安全な水を飲めるように上水処理施設を一括施工!

高架水槽がシェムリアップのランドマークとして
燦然と立ちあがりました!
マラソンを走ったメンバーです。筆者は後列右。

国際事業統括支店 シェムリアップ作業所 
岡本洋一さんから

 皆さん、カンボジアと聞いて何をイメージしますか?私はカンボジアと言えばポルポト、地雷、キリングフィールド、長い内戦と自衛隊によるPKO活動、夜は危ない、アンコールワットなど…。赴任前はあまりいいイメージを持っていませんでした。我々の現場はそのアンコールワットの拠点シェムリアップにありますが、今や年間100万人もの観光客が押し寄せる国際観光都市となり、ここ10年で変貌を遂げています。市内は大きなホテルがどんどんと立ち並び、毎日町並みが変わっていきます。中心街であるオールドマーケット付近は外国人ばかり、まるでバンコックのカオサン通りを彷彿とさせます。北朝鮮経営の焼肉屋まであり、韓国からのツアー客で賑わっています。

 工事内容は8,000m3/日の処理能力を持つ浄水処理施設まるごと1式を施工する工事。取水設備として井戸8基、鉄分除去のための酸化池、ろ過池、消石灰注入、塩素消毒設備を含む浄水処理場10,000m2、高さ38mの高架水槽1基、ダクタイル管とPVC管から成る40kmの配管工事を15か月で完成させるものです。特記として22kvの高圧受電設備、浄水場スタッフへの運転管理指導、引渡し後の運転アシスタント2か月も我々の担当です。

 2004年10月、微粒結集のもと、ここアンコールでハザマの旗を立ち上げ、今、竣工を迎えつつあります。無償援助工事は押し付けではなく、お互いの協力そして相手国の自助努力により、援助の相乗効果が生まれます。
 
 工事の目的は安全で廉価な飲料水を貧しい人たちに供給することです。不衛生な水を飲み、下痢により乳幼児が死亡してしまうのは、発展途上国では当たり前のことです。安全な水は非常に大切。 2005年12月5日現在、現場は10日後の企業者への引渡しを目指し、最終連続運転に突入しました。24時間昼夜で運転するのは我々がトレーニングした企業者のスタッフたちです。ハザマのナショナルスタッフもカンボジア人、ミャンマー人、ラオス人からなり、言葉、人種の壁を乗り越え一致協力して、工事に携わりました。

 現場を担当したハザマ職員を紹介します。強い意思と指導力で40kmの配管工事を遂行した宮下主任、土下座までして企業者から完成証明書を取ってきた二宮主任、設備メーカと600通以上のメールをやり取りし3か月で50枚以上の設備施工図を完成させた一ノ瀬主任、海外22年、インドシナ全域で活躍の伊与田所長、副所長の私、岡本です。昨年行われたアンコールワットマラソンの写真を紹介します。アンコールマラソンは今年で第10回目を迎えました。有森裕子選手も我々と併走しました。

 2006年 新年にあたり、ここシェムリアップより、誓いの言葉、微結、アーアーアーアー、間組(編集注:ハザマ伝統の歌より…)。

 


工事概要

工事名称 シェムリアップ上水改修工事
工事場所 カンボジア王国シェムリアップ市
企業者 The Ministry of Industry, Mines and Energy
コンサルタント (株)NJSコンサルタンツ
工期 2004.10.1〜2006.3.15
施工 ハザマ
工事概要 井戸工事8基 導水管布設3km 
浄水処理場工事(浄水処理能力8,000m3/日)
送水・配水管布設40km 供与機材調達
施工担当者 伊与田徹(所長) 岡本洋一 二宮辰郎 宮下晃二 一ノ瀬広樹 福島功久