ハザマ現場レポート

小松製作所健康保険組合伊豆城ケ崎荘建替工事

(原稿執筆:名古屋支店)

多様なタイプの客室を持ち
足湯を楽しめる保養所が完成

計画概要

 「小松製作所健康保険組合伊豆城ケ崎荘」は、小松製作所健康保険組合直営の保養所であり、富士箱根伊豆国立公園内に位置する。年間稼働率65%と大変利用率の高い保養所として使用されてきた「城ケ崎荘」を、建物の老朽化(築35年)及びバリアフリー等のニーズから、現代的な機能を取り入れた建物に建替える計画である。

エントランスイラスト図

 

既設保養所を運営しながらの第1期工事

建替え前の玄関部分

 本工事は、第1期工事(既存施設の南側に新設施設の主たる機能を建設)と第2期工事(既存施設の解体と管理棟建設及び外構工事)に分けての施工が計画された。
 第1期工事では既設保養所を運営しながらの工事となった。当然のことながら、利用客歩行路の安全確保、振動・騒音の抑制、また既設の露天風呂と工事場所が接近しており、落下物防止の覆いを設けるなどの配慮を行った。
 本保養所は水曜日が定期休館日であったため、コンクリート打設は毎週水曜日に集中して行った。雨の多い伊豆地方であったため工程の遅れが心配されたが、昨年は少雨であったこともあり、遅れなく工事を進めることが出来た。

 

さまざまな種類の客室を提供

和洋室「シックモダン」タイプ

 今回の建替えに当たっては、企業者である小松製作所健康保険組合内に『城ケ崎プロジェクト』が発足し、「品格と優雅さ」をテーマに、温かみがあり、かつ優しく豪華さのある新「城ケ崎荘」の計画が進められていった。
 まず新「城ケ崎荘」では、13の客室を7つの異なったタイプとするように計画された。和室は「数奇屋風」「茶室風」「新和風」「古民家風」の4タイプ、和洋室は「シルキーエレガント」「シックモダン」「プレーンナチュラル」の3タイプを用意し、利用者の多様な好みに応えられる客室を揃えている。
 またバリアフリーへの対応として、エレベータ・エントランスのスロープ・多目的トイレ設置の他、一部客室には間口の広い引き戸タイプのユニットバスを設けている。

 

既設解体からプレオープン、2期工事へ

 9月に入ると保養所の営業をいったん休止し、既設建物から新築建物への引越と既設建物の解体、建物正面エントランス部建設の2期工事が行われた。
 35年間親しまれた既設保養所の解体の際には、KOMATSU製BR350JG“ガラパゴス”(自走式破砕機)が活躍。解体したコンクリート塊を破砕し、基礎工事や外構工事の路盤材として再利用が図られた。

 
既存建物解体の様子
 
自走式破砕機 ガラパゴス
(KOMATSU製)

 

 約2カ月の解体工事の後、建物正面となるエントランス及び管理棟の建設に移った。11月中旬には、第1期建物が『新城ケ崎荘』としてプレオープンし、保養所の運営が再開された。その後、敷地の高低差を利用した2階からのアプローチ、建屋に囲まれた中庭、キャラクターをあしらった足湯など、宿泊者を楽しませる建物が完成した。

 
コリドール(廊下)
 
大浴場にある露天風呂
 
中庭を望む
 
エントランス横に設けられた足湯

 最後に、無事に竣工引渡することができ、企業者である小松製作所健康保険組合様をはじめ、コマツハウス株式会社様、保養所従業員の皆様、関係協力会社の皆様、社内の関係者の方々に厚くお礼申し上げます。

 

工事概要

工事名称 小松製作所健康保険組合伊豆城ケ崎荘建替工事
工事場所 静岡県伊東市富戸字小野間916−1他 
企業者 小松製作所健康保険組合
発注者 コマツハウス株式会社
設計・監理 コマツハウス株式会社
工期 2006年1月24日〜2007年5月31日
工事諸元 RC造 建築面積1,162.07m2 延床面積 2,872.58m2