
| マナンピティヤ新幹線道路橋梁建設工事 |
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(原稿執筆:国際事業統括支店) スリランカの平和を願う意味を込めた ■はじめに スリランカ北中部州に位置するマナンピティヤ橋は、国内の流通に大きな影響を与える幹線道路の国道11号線上にある。現在使用されている橋は鉄道・道路併用橋であり、列車通行時の車両の一時待機、狭小な幅員での交互通行と雨期期間の洪水による道路遮断などが交通のボルトネックとなっている。これらの問題を解消し、安定した輸送を確保する目的で、既設橋の上流50mの位置に、橋長302mの橋梁と取り付け道路428mの道路専用橋の建設が計画された。新しい橋の工事は2005年11月に着工され、2007年9月に無事完成した。
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■押出し工法によるPC橋の架設 マナンピティヤ橋のかかるマハベリ川は雨期になると急激に河川水位が上がり、たちまち河岸を飲み込む洪水になることが1年に1、2回はある。そのために河川水位上昇に影響されず安全かつ工程を確保するために、陸上での箱桁の製作、架設作業を行うことのできる「押出し工法」を採用し、PC橋の架設をおこなった。この押出し工法によるPC橋の架設は当社では初めて採用する工法であり、スリランカ国内でも過去に2回行なわれただけである。また、橋梁建設の為の資材の調達が困難であり、経験ある労働者が少ないスリランカ国での施工は非常に困難となることが予測された。そのような状況の中でスリランカ最大級の橋・マナンピティヤ橋の施工が行われた。
押出し工法とは橋台の後方に箱桁製作ヤードを設置し、そこで箱桁の1ブロック分(1ブロックの長さ:12〜14m)の製作を行う。箱桁製作完了後にPC鋼棒による一次緊張を行って、その箱桁ブロックを橋台に設置された押出し装置(400トンジャッキ2基)で箱桁を前方へ(川側)に移動し、押し出された箱桁の端部に次の箱桁ブロックの製作をする、という施工サイクルを繰り返す工法である。
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■施工サイクル 押出し架設を行う中で施工サイクルは重要な項目のひとつで、箱桁の施工サイクルの日数を守ることは工程に大きな影響を与える。箱桁1ブロックを製作する標準施工サイクルは日本では8日間程度とされている。しかし、箱桁製作の十分な設備がなく、また経験のある作業員のいないスリランカでは8日サイクルは困難なので、施工サイクルは9日間を目標とし工程をたてた。 この上部工の施工には、シンガポールの橋梁施工会社と下請契約を結んだが、よりよい品質と工程遅延を防ぐために当社職員が下請会社の技術者と作業員に直接指示する元請の直営施工に近い形で施工を行った。初めのうちは当社職員もシンガポールの橋梁施工会社も慣れない地での施工ということもあり、1ブロックの製作に12〜15日程度を要していたが、作業員に対する教育、無駄のない作業を行うための綿密な打ち合わせ、品質向上・工程促進のための施工計画立案を繰り返した結果、スタッフ・現地作業員の技術は向上し、また作業員の仕事に対する意識改革が行われ、1ブロックの施工を目標の9日間で行えるようになった。 しかし、順調に作業が進むかと思われた最中、河川水位上昇による洪水が起こった。作業ヤードの浸水は3日以上に及んだ。当工事の押出し架設中にこのような洪水が2回起こり1週間以上の作業中止になり、いよいよ工程は厳しくなった。そうした中で、更なる施工方法の改良を行い、スキルアップした作業員とともにこの遅れを取り戻すことに成功!最終的には1ブロックの施工に7日サイクルを達成し、工程の短縮となった。
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■マナンピティヤ橋のもう一つの意義 このマナンピティヤ地区は橋のかかるマハベリ川を境に大きく政府地区と反政府地区に分けられており、この工事の最中もスリランカ国内では政府と反政府の内戦が起こっていた。そのため、この2つの地区を結ぶマナンピティヤ橋は、平和を願う意味を込めて「平和橋」と名付けられた。我々の建設したマナンピティヤ橋がスリランカの更なる発展と平和に寄与することになれば幸いである。
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■工事概要
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