ウィングプラス工法は、都市道路トンネル分岐合流部を非開削により構築する工法です。シールドの側方にアーチ型掘進機を張り出し、トンネルの構築と同時に分岐合流部の施工に必要な防護工(先受けアーチシェル)を造成します。先受けアーチシェルは2本のトンネル間の拡幅部上下に設けられ、切り拡げ作業時の防護と止水を行います。このため、切拡げ作業を安全に行うことができます。
 アーチ型掘進機の張り出し時には、ブロック化した掘進機をシールド機内で継ぎ足しながら地中に貫入していきます。アーチ型掘進機の切羽面を泥水圧力により保持し、掘進と同時に掘進機の後方に高強度の部材を設置していくので、地盤を緩めずに先受けアーチシェルを造成することができます。また、分岐合流部の施工を完了したアーチ型掘進機を回収・再利用するので、一路線に分岐合流部が複数箇所ある場合にも対応できます。なお、先受けアーチシェルは本線シールド・ランプシールドのどちらからも施工可能であり、施工規模や時期などプロジェクトの条件により最適な施工手順を選択することができます。

  • 本線トンネルと同時に連続的に先受けアーチシェルを造成するため、高い止水性が得られます。
  • コンクリートや鋼材により高強度の先受けアーチシェルを造成するため、切拡げ施工時の周辺地盤への影響を抑制します。
  • 先受けアーチシェルは、防護と止水機能を兼ねているため、凍結工などの補助工法を用いる従来工法に比べて35%のコスト低減が図れます。
  • 先受けアーチシェルは、シールド掘進と同時に施工するため、従来工法に比べて20%の工期短縮が図れます。

STEP1  先受けアーチシェル造成  動画へ
@本線シールド掘進 Aアーチ型掘進機 張出し
・分岐合流区間の手前で本線シールドを停止
・ブロック化したアーチ型掘進機をシールド機内で継ぎ足しながら地中に貫入
B本線シールド掘進 および アーチシェル造成
シールドの側方にアーチ型掘進機を張出した状態で、本線シールドの掘進を再開
・本線シールドの掘進と同時に拡幅部分の上下に先受けアーチシェルを造成する
Cランプシールド掘進 D拡幅部の閉合完了
・先受けアーチシェルと閉合するようにランプシールドを施工
・2本のトンネルと先受けアーチシェルが閉合され、拡幅部の防護と止水を図ることができる。

STEP2  切拡げ工/覆工構築  動画へ
E切り拡げ工
・トンネル内に仮設柱を設置して補強した後、切り拡げ掘削を行う
F内部の覆工構築 G分岐合流部構築完成
・覆工コンクリートを打設し、仮設柱を撤去する
・道路床版を構築する



 土木事業本部 技術部 都市土木グループ
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