溶融スラグの利用技術

■概 要
 我が国では、廃棄物(ごみ・下水汚泥)焼却灰の処分場不足が問題となっており、焼却灰の無害化・減容化のため、高温溶融処理したスラグ化技術が注目されている。
 このような溶融炉は、全国でごみ約20ヶ所、下水汚泥17ヶ所が稼働中で、年間約15万tの溶融スラグが発生している。
 最近では、このスラグの有効利用が求められているが、その有効利用率は約22%と低迷している。
 本技術は、下水汚泥溶融パウダーと溶融スラグの両方を組合せて使用することにより、溶融スラグの有効利用率を飛躍的に増加させることのできる技術である。
■溶融スラグの利用の課題
1)社会的認知の不足から市場が限定される。
  →自治体発注工事での積極的使用。
2)規準化されていない。
  →JIS化に向けた活動。自治体独自の基準作成。
3)品質の問題。
  →下のコラム参照。
  このため、自治体は溶融炉の発注に際して、溶融スラグの有効利用方法の提案を求めてくる。
■品質の問題とは?

溶融スラグをコンクリート用骨材(細骨材)として利用する場合、これまで以下のような問題があった。

1)コンクリートの品質(施工性・強度・耐久性)が低下する。
  →細骨材の50%程度しか置換できなかった。
2)金属の含有により膨張する。
  →金属含有量の制限。
■ハザマでは?

 従来技術のコンクリート二次製品(舗装平板、境界ブロック)以外にも、道路側溝ブロック、下水ヒューム管など、あるいは擁壁などのコンクリートに拡大できる。

循環型社会の構築へ向けて!

急冷スラグ    +  下水汚泥溶融パウダー

細骨材を全量廃棄物に置換えた
コンクリートの製造が可能になる

1)下水汚泥
 パウダーの添加
2)膨張抑制剤の開発

上段:金属アルミニウムを含んだ溶融スラグを用いたコンクリート
下段:膨張抑制剤を添加したコンクリート
■展開実績
・某市溶融炉導入に伴う有効利用試験
・道路立体交差部側壁コンクリート(試験施工)
・下水汚泥溶融パウダーの有効利用共同研究(中外炉工業)
・ガス化溶融スラグ有効利用共同研究 (某メーカー)
■お問い合わせ先
技術・環境本部 技術研究所 技術研究第一部 
担当:佐々木
〒305-0822 茨城県つくば市苅間515-1
TEL:029-858-8815/FAX:029-858-8829
E-mail:info@hazama.co.jp

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