
水平多軸回転式カッターを用いたダム堆砂処理システム
「大車輪(だいしゃりん)」を開発
−ハザマ・青山機工−
2006年10月2日
ハザマ(社長:新名順一)と青山機工(社長:信定隆宇興)は、ダム堆砂対策として大水深のダム貯水池へ適用可能なダム堆砂処理システム「大車輪(だいしゃりん)」*注1を考案いたしました。大水深や固結土砂といった、これまで困難とされてきた条件下においても適用が可能な本システムは、回転式カッターにより力強く掘削し続ける姿をイメージして「大車輪(だいしゃりん)」と命名いたしました。
本システムは、都市土木分野において数多くの施工実績を残している「水平多軸回転式カッター*注2」をダム堆砂処理に応用するものです。湖内では、水平多軸回転式カッターと泥土ポンプを用いて堆砂を浚渫し圧送します。浚渫は、カッターの左右の回転数変化、台船上のベースマシンのレール移動、台船自体の位置移動の3つを連動させることにより、必要断面の掘削を効率的に連続操業することが可能となりました。*注3
陸上では、圧送された堆砂を振動ふるいとサイクロンを組合せた土砂分級機により、砂分を効率的に分離・回収します*注4。回収された砂分は、そのまま下流河川の還元材として利用することができます。浚渫から圧送・処理・河川還元までを一連の作業で処理することができる画期的なシステムです。
【本システムの特徴】
- 水位を保ったままでの施工が可能であり、あらゆるダム貯水池へ適用できる。
- 浚渫・圧送・処理が1つのシステムであり、連続作業ができる。
- 水深の深い場所での浚渫ができる(標準装備で50mまで対応可能)。
- カッターは土砂性状に合わせて取替えができ、固結土砂も容易に浚渫できる。
- 泥土ポンプは、カッター切削物のみを吸引する構造であり、閉塞の恐れがない。
- 土砂分級機はコンパクトなユニット式であり、可搬性・柔軟性に優れる。
【今後の展開】
本システムは、9月5日に発表した「特殊エジェクターを用いたダム排砂システム『砂嵐』」と同様に、近年その対策が急務とされているダム堆砂問題を解決する工法です。『砂嵐』と併用することにより、堆砂処理作業をさらに効率的に実施することも可能です。
今後は、既設ダムの貯水池管理者を中心に、本システムの営業展開を図ってまいります。
なお、本システムは、「堆積物の浚渫装置」として特許出願中です。
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水平多軸回転式カッター |
ベースマシン |
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