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城郭の象徴となる天守閣や櫓を復元する際、最も難しいのは施工方法と言われています。本格的な復元のためには、現在の施工法と全く違う伝統的施工法を学ばなくてはいけません。ハザマはこれまでに多くの経験・実績を持っており、独特の手法を持つ設計会社や職人・宮大工との人脈も確保しています。ここでは、ハザマが手掛けてきた実績と技術を紹介していきましょう。

1.松本城黒門
場所:長野県松本市
竣工:1959年10月
2.白石城復元
場所:宮城県白石市
竣工:1995年3月
設計監理:(有)建築文化研究所
中世に築城された白石城は、1874年の民間払い下げによる解体から1世紀以上の時を経て、1995年に再びその姿を現しました。復元されたのは、本丸内にあった三階櫓(天守閣)と大手一ノ御門、ニノ御門、土塀。柱に桧、床に青森ヒバ、梁に松を使った日本古来の「木組み」、8寸(約24センチ)の厚さに19工程を要する土壁塗り、そして発掘されたものを忠実に再現した4万枚以上の瓦を使っての瓦葺き。木造による本格的な城郭の復元という、日本で初めての試みを成功させました。
3.熊本城跡未申櫓
場所:熊本県熊本市
竣工(未申櫓):2003年7月
熊本城では、加藤清正が築城した城郭全体を対象に、往時の姿を復元すると共に、人々に愛され利用される整備を進めています。短期計画としては、築城400年にあたる2007年までに、本丸御殿をはじめ、西出丸塀、戌亥櫓、元太鼓櫓、奉行丸塀、未申櫓、南大手門、飯田丸五階櫓など熊本城への登城ルートの建造物を復元しました。
当社が担当したのは未申櫓の復元工事です。復元にあたっては、歴史遺産、文化財としての価値を重視し、できる限り史実に忠実に復元できるように配慮しました。
4.会津若松城(鶴ヶ城)
場所: 福島県会津若松市
竣工: 1965年9月
現在の天守閣は明治政府による取り壊しから約90年の時を経た後、再びその姿を取り戻しました。復元にあたっては、老朽化した天守台の石垣に過大な力が働かないように配慮しました。
5.名古屋城
場所: 愛知県名古屋市
竣工: 1959年7月
第二次世界大戦の空襲で炎上、焼失した天守閣は鉄筋コンクリートづくりで再建されました。
外観は原型通りで、大天守地下一階の井戸(黄金水)は昔のままです。
また、天下普請により多くの大名が動員されてつくられた石垣の壮大な迫力は、少しも損なわれていません。

土塗り壁のせん断耐力実験
古来から木造建築に用いられている土塗り壁は、地震時に、建物に作用する水平力を負担する耐震要素と考えられます。文化財の維持復元では、伝統的工法として土塗り壁が利用されることがありますが、土塗り壁の耐震性能は明らかにされていませんでした。白石城の復元に伴う構造設計では、木造の貫構造だけではなく土壁部分も地震に抵抗する耐震設計が行われ、土壁の耐震性能を明らかにするために、縮小試験体による実験を行いました。
歴史的建造物の耐震補強
歴史的建造物の耐震補強方法として、基礎部分に免震装置を組み込み、建物に作用する地震力を低減する方法があります。従来の積層ゴムを用いた免震構法は、木造建物のような軽量の建物に適用することが困難でした。新たに開発された弾性滑り支承を用いると建物の種類によらず高い免震効果を発揮できます。
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弾性滑り支承 |
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歴史的建造物の耐震補強 |
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