揮発性有機化合物、油の浄化

DOG工法

揮発性有機化合物汚染土壌の浄化

DOG工法は鉄の微粒粉末を含む懸濁液CI剤(Colloidal Iron)を地盤に注入することで、土壌や地下水中のトリクロロエチレンなどの揮発性有機化合物(VOC)を原位置で分解無害化する浄化工法です。
DOG工法は2002年3月 国土交通省「テーマ設定技術募集システム」に選定された工法です。

 

 

 

 

注入DOG工法

通常の薬液注入装置を使用し、汚染された地盤中にCI剤を注入する工法です。稼働中の工場にも対応が可能です。

■施工イメージ

■特徴

  • 通常のボーリングマシンにて掘削を行い、薬液注入ポンプにより注入可能
  • 大規模な掘削を必要とせず、排土が発生しない
  • 汚染が局所的な場合、ピンポイントで注入できる
  • 既設構造物下へ斜注入が可能

■適用範囲

  • 透水係数10−4cm/sec程度のシルト層まで対応可能
  • CI剤の注入量は土質、汚染、地下水の状況により決定
  • 土壌中に大量の油分が含まれる場合は、浄化に時間がかかることがある
  • 現地条件、目的に応じた注入方式の選択が必要

撹拌DOG工法

浅層・深層混合攪拌処理工法により汚染された土壌とCI剤を強制的に攪拌する工法です。建屋が解体された状態で確実な浄化処理を行うことが可能です。

■特徴

  • 強制的に土壌とCI剤を攪拌混合する方法で、透水係数の小さいローム層や粘土・シルト層にも適用可能
  • 軟弱地盤対策用の施工機械を使用する為、対象となる深度・地盤の強度等に応じて最適な施工機械を選定

■適用範囲

  • N値50以上の高強度地盤には適用が困難である
  • 施工機械の能力によりGL−20〜−30mまで施工可能
  • 土壌中に大量の油分が含まれる場合は、浄化に時間がかかることがある

■施工イメージ

浅層
(〜GL−5m)
深層
(〜GL−30m)

 

DOG工法による浄化実績

注入DOG工法の事例

■工事概要

工事場所: 某電気工場(建屋あり)
汚染物質: 揮発性有機化合物
(シス-1,2-ジクロロエチレン、
トリクロロエチレン)
対象土量: 約2,200m3(主に砂層)
注入方式: 二重管ダブルパッカー工法

土質柱状図

■施工状況

注入状況 注入井戸

■浄化効果

CI剤注入エリアに設置した観測井戸の地下水を測定することにより浄化効果を確認しました。約2ヶ月で環境基準まで浄化することができました。

地下水測定結果

 

攪拌DOG工法の事例

■工事概要

工事場所: 某機械工場跡地
汚染物質: 揮発性有機化合物
(トリクロロエチレン等 5物質)
対象土量: 約60万m3(砂、粘土、砂・粘土の互層)
施工機械: 深層混合攪拌機械(相対攪拌)

■施工状況

混合攪拌状況 施工状況(全景)

■浄化効果

CI剤を混合攪拌したエリアで定期的にボーリング調査を行い、TCEの土壌溶出試験を行いました。施工後58日でトリクロロエチレン(TCE)は環境基準まで浄化されました。
この結果から浄化の困難な粘土層に対しても対応が可能であることがわかります。

■TCEの土壌溶出量値測定結果

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